♠揉み返しとは?
マッサージをした後に起こる症状は揉み返しとされます。マッサージが強すぎて筋膜や筋繊維を損傷してしまい炎症が起こっている状態をいいます。
マッサージを受けることで、肩こりやふくらはぎなどの筋肉が凝り固まってパンパンになっている所をほぐしていくのですが、強く揉むことによって筋肉が収縮し、筋肉痛が起こると言われています。
また、無理な姿勢で施術を受けていたりすると、その部分や無理した所に炎症が発症し起こることもあります。
♠揉み返しが起こるのはよくない?
揉み返しは強い刺激が原因によって炎症を起こしている場合が多いので、その場合の揉み返しはよくありません。しかし、強い刺激や無理な姿勢などでマッサージを行っていなくても揉み返しが出る場合もあります。
それは、痛いというよりも身体がだるいというような症状から起こります。
なぜそのような症状が出るのかというと、本来マッサージをする事によって、筋肉をほぐし、滞っていた血流の流れをよくして、老廃物を排出することができます。しかし、筋肉をほぐし、血流が流れ始めても、老廃物が排出されず体内に残っている場合、そのような身体のだるさが現れます。
この症状は、過労やストレスなどが多い方に現れがちです。せっかくスッキリしようと思ったのに、マッサージを受けて返って身体がだるくなったという方は、少し休息が必要だというサインといえるでしょう。
また、揉み返しの症状は個人差があります。自分はどちらの揉み返しの症状なのかを確認して、強い刺激で炎症がでているなら、炎症をしずめる対処方法を、身体が疲れてだるさを感じているのではれば、身体が休息を求めているんだと思ってください。
また、マッサージをしてから身体を冷やしてしまった時も筋肉痛のような痛みが出る場合があります。原因はマッサージを受けて血行が良くなっている時に身体を冷やすと、筋肉が緊張してしまうためです。この場合は、温めてあげると収まります。
♠揉み返しの症状
揉み返しの症状は人によって違いますが、一般的な症状を紹介してきます。
強い刺激で筋膜や筋繊維が炎症を受けている場合の揉み返し症状は、マッサージを受けて数時間後から痛みが出てきたり、鋭い痛みがある、押すと痛いなど、筋肉痛に近い痛みは炎症をおこしている揉み返しです。
逆に、休みを必要とするサインの揉み返しの症状は、マッサージを受けた後、だるくなって身体が重い感じになる、鼻水がでる、眠くなる、発汗などの身体から老廃物を排出しようとするような症状もあります。
♠揉み返しが行った時の対処方法
炎症が起こっているときの揉み返しについては、筋肉痛の対処方法をほぼ同じですが、冷やす事です。
アイシングか冷湿布で、局所を冷やします。アイシングの場合は、氷などをいれた袋を局所に充てるか、保冷剤などを利用してもよいでしょう。
もしくは冷湿布で冷やして炎症部分を鎮めます。時間は10~15分くらいであまり長くしないように気を付けてください。また、肌の弱い方は湿布だとかぶれてしまう場合もあるので、貼りっぱなしにしないようにしましょう。
炎症が出ている場合の揉み返しに温めるのはよくありません。炎症が、逆に悪化して痛みがひどくなってしまいます。お風呂やサウナなども気を付けてはいってください。
一方、身体がだるく感じる場合の揉み返しですが、その場合は、身体を温めてあげて、老廃物の排出を促すような、お水(常温またはお湯)を飲んだり、ぬるめのお風呂に入る等して身体を休めてあげてください。